TOP 100 Global Innovator

カメのパズルのピース
先日、トムソン・ロイター社が『Top100 グローバル・イノベーター』を発表しました。これは、同社が保有する特許データを基に知財動向を分析し、世界の革新企業/機関トップ100を選定するという企画です。

嬉しいニュースは、日本の企業が39社も選定され、国別では1位となったことです。自動車メーカーや電機産業、精密機械類を扱う会社など、まさに日本を代表する会社がランクインしていましたが、これらの会社の選出の基準は、「成功率」、「グローバル性」、「影響力」、「数量」4つだということですから、文字通り、革新的な発見やトライアルを繰り返してきた会社ということになると思います。

事実、今回選出された100社は研究開発費の対前年度の伸び率が平均16.9%と、S&P500社平均である8.18%を大きく上回っています。

ちなみに、医薬品関連企業を見てみると、トップ100には、ジョンソン・エンド・ジョンソン(米国)やアボット(米国)、ノバルティス(スイス)、ロシュ(スイス)が入っており、デバイスではメドトロニック(米国)もランクインしていました。いずれも、研究開発志向の高い超優良企業ばかりですが、残念なのは日本の製薬メーカーがトップ100に入らなかったことでしょうか。

製品ごとに見てみると日本企業からも非常に多くの画期的な薬剤が開発されていて、例えば、今注目を集めているエボラ出血熱に対する薬剤なども社会貢献性が非常に高いのですが、どうしても研究開発費の多寡が先述の選出基準である「数量」や「成功率」に影響することを改めて痛感し、忸怩たる思いでこのランキングを眺めていました。

研究費用を捻出するために単にM&Aをすべきとは思いませんが、グローバルレベルでイノベイティブな製品を開発していくためには、例えば、疾患領域ごとに戦略的な提携を進めていくことや事業組織単位での買収/売却など、思い切った策に打って出ることも必要な気がします。

折しも、医療費の削減や超高齢化対応などを筆頭に、医療・医薬のあり方が問われている昨今、本当の意味での顧客(患者さん)思考が求められていると感じます。

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