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スーパーグローバル大学

9月26日に文部科学省が「スーパーグローバル大学」に37校を認定したことを発表しました。大学の国際化に向けて重点的に支援する大学を選出し、今後10年にわたって多額の資金を援助するという制度ですが、その金額が想像していた以上に大きかったことに驚きを感じると同時に、大きな期待を寄せたいと思います。

今回選ばれた37校は、大学の世界ランキングTOP100をめざす「トップ型」と、日本社会の国際化をけん引する「グローバル化牽引型」の二種類に分かれますが、前者には年間約4.2億円、後者には1.7億円の資金がそれぞれ10年間にわたって供与されるようですから、選ばれ各大学は長い視点で大きなビジョンをもった取り組みを進められると思います。

ちなみに、今回の選定基準について日本学術振興会のホームページで確認してみると、以下のような項目が挙げられていました。

・構想が戦略性や創造性に富み、実現可能性があるか

・達成目標が各大学の構想に適合しており、そのレベル感がスーパーグローバル大学に相応しいか

・目標達成のための体制構築が充分か

・グローバル評価を向上させられるか

正直なところ、全体感としては理解できる一方で、日本全体としてめざすグローバル化の方向性やビジネスとの連動における戦略性に欠ける基準であるという印象を受けますが、逆に捉えると、各大学の考えるグローバル化を自由に具現化できるチャンスでもあると思います。

それだけに、薬学系の大学が1校でも選ばれていれば、日本の医薬品ビジネスが大きく飛躍するキッカケになったのではないかという思いがあり、少し残念な気がしています。これだけグローバル化が進んでいる医薬品業界に人材を輩出する使命をもった薬科大学や薬学部の教育現場が、世界の先端研究をより強く意識したカリキュラムに進化していったり、多くの外国籍の教授や学生でヂディバシファイされていくことを望みたいと思います。

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