求める人材像
新卒採用のシーズンが本格化するとどの会社も「わが社の求める人材像」をサイト上やセミナーで説明しているのをよく見かけます。
- リーダーシップの取れる人材
- コミュニケーション力の高い人物
- 自ら主体的に行動できる人
- 周囲を巻き込む力を持っている方
- 何か一つのことに打ち込んできた学生
いずれもよく使われているコメントですが、一見 具体的なようで、実は抽象的な言葉のように思います。
例えばリーダーシップという言葉一つをとっても、会社によって求められるリーダーシップスタイルは異なっていますし、その度合いもよくわからないというのが現状ではないでしょうか。
学生の皆さんは、これらの言葉をそのままノートに書き写すして分かったような気になるだけでなく、具体的にどんなシチュエーションでどういう行動が求められるのかということまで質問してみると、鮮明に理解できるのではないかと思います。
ところで、先日、とある大学の学長が「最近の学生にはもっと“やんちゃさ”があってもよい」ということをおっしゃっていました。
日本でも指折りの有名大学の学長さんの言葉だけにちょっと刺激的に感じられた方もおられるかもしれませんが、具体的なイメージとしては、
- 外部の人たちと積極的にかかわる姿勢を持つ
- 自由な自己表現に挑む
というようなことを想定されていたようです。
恐らく企業の面接官や人事部も同じようなことを感じているのではないかと思います。
面接で失敗を恐れて無難な受け答えに終始される学生さんが多くなったと私自身も感じていますが、落ちないための面接ではなく、自分をさらけ出してその会社に合うのかそうでないのかを互いに見極める面接になっていけば、ミスマッチも減るのではないかと考えています。
「もっとやんちゃでもいい」という言葉に勇気づけられて、思い切って自己表現される学生さんが増えることを祈りたいと思います。