無限のアイデア

DNA
サイエンスの結晶ともいえる医薬品開発の世界における非常にユニークな記事を見つけました。

ダチョウの卵を利用して抗体を作り、それを医薬品や医療機器、また化粧品の開発に応用しておられる先生の話です。

既にインフルエンザ予防のためのマスクが製品化されているということですが、文系出身の私には、ダチョウの卵がマスクに結びつくメカニズムが全くイメージできませんでした。そこで、いろいろ調べてみると、感染菌に強くサイズも巨大なダチョウの卵から強力な抗体を大量に生成し、それをマスクのフィルターに特殊な方法を使って浸透させるということでした。

何ともユニークで有用性の高い技術だと感心しましたが、驚いたのは、この研究が当初は肺がんの診断薬の開発をめざされていたということです。もちろん、当初予定されていた肺がんの診断薬についても開発が進められ、将来的には抗体医薬の生産も期待されているそうですが、さまざまな企業と話をしている中で先に製品化されたのがマスクだそうです。

私が以前勤めていた自動車業界は機械工学の集大成というイメージが強いのですが、20-30年ほど前から、自動車のかなりのパーツが電子制御されるようになり、今では自動車は電気・電子工学の産物とも言えます。さらに、昨今はそこにIT技術も多く搭載されるようになり、情報工学も融合されてきています。

このような事例を見るたびに、エポックメイキングな研究開発や人に感動を与える商品は、実に多くの専門性が融合されていることが多いことに気づかされます。普段、自分の専門分野にフォーカスしがちな生活の中に意識的に別世界の情報をインプットし、そこから新しい価値を生み出そうとする習慣が必要であるとあらためて感じます。

さて次はどんなアイデアで新たな薬が開発されるのでしょうか。

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